原油価格
WTI原油は約68ドル/バレル、北海ブレント原油は約71ドル/バレルで推移しております。
原油相場
原油相場は、OPECプラスの有志8ヵ国が、220万バレル/日の自主減産を4月から段階的に縮小する事を再確認したと発表しました。8ヵ国は2024年12月に220万バレル/日の自主減産を2025年3月末まで続け、その後段階的に緩和する事で合意していました。
原油価格が米国の関税引き上げで経済が減速し、エネルギー需要が伸び悩むとの見方も加わり2週続落となり、2024年12月以来、ほぼ2カ月半ぶりの安値圏に引き下がり、為替相場は円高ドル安基調が継続しました。
2月26日~3月4日のTTSレート平均で1円31銭の円高ドル安の150円53銭となりました。2024年10月以来の円高ドル安水準となっております。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は約3円減額され、2024年9月以来、およそ半年ぶりの10円割れとなりました。燃料油価格激変緩和措置の補助金は12月19日から約5円の減額に続き1月16日から更に5円程度縮小されておりますが、以降についての詳細な発表は未だ無い状況となっております。
今後の動向予想
3日に米トランプ大統領が、ウクライナへ全ての軍事支援を一時停止したと複数の米主要メディアが報じました。一部報道によると、現在輸送中の武器を含め、ウクライナに運ばれる全ての米軍装備品が対象となっております。軍事支援が和平に寄与しているか判断する思惑があり、ウクライナに更なる圧力を強める狙いがあるものとみられております。対ウクライナへの軍事支援停止を受けて、原油先物はリスク回避の動きから売りが優勢となっているとの見方となっております。4日に米国は、メキシコとカナダからの輸入品に対して関税を発動し、中国には新たに10%の関税を上乗せしました。3カ国は対抗措置を敷く方針を示しており、世界的な景気減速とエネルギー需要の減少が警戒されている状況です。
日本の金利が上昇するとの観測から、引き続き円買いドル売りが進んでおります。3日に米トランプ大統領が円安をけん制する発言をしたと伝わった事も材料視されております。
トランプ大統領の言動などで直近では原油価格は下落、円高ドル安傾向となっておりますが、政府からの補助金額も縮小されており価格の高止まりが見込まれております。
*動向に関する重要なお知らせ*
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