原油価格
WTI原油は約62ドル/バレル、北海ブレント原油は約65ドル/バレルで推移しております。
原油相場
原油相場は、8日に米国の関税措置を巡る交渉では英国との合意が最初の事例となり、12日に中国とは相互関税率を暫定的に115%引き下げると報じられました。主要産油国による供給拡大の売りが一服する中、米国の貿易交渉の進展が好感され、また為替相場は円安ドル高が続いた事などから上昇しております。
OPECプラス有志8ヵ国は3日に、6月に生産量を41万1000バレル/日増やす事を決めており、4月から220万バレル/日の自主減産縮小を進めているが、当初の計画よりも供給拡大ペースを加速する動きとなっております。
燃料油価格激変緩和措置の補助金額は1円10銭減少し、同措置が始まって以来4週間ぶり2回目の無支給の発表となっております。
今後の動向予想
核保有を巡りイランからアメリカに向け一定の軟化の姿勢が見られた事で、需給の緩みが見込まれ売りが広がり、15日アジア時間午前の原油相場は下落しました。 現地時間の14日にイラン政府高官はアメリカの主要メディアからのインタビューを受け、アメリカからの制裁緩和を条件に高濃縮ウラン放棄の用意があると述べました。このインタビュー前には、トランプ大統領はイランとの交渉は順調だと発言しており、同国からの供給懸念が緩和されるとの見方が強まっておりました。しかしながら制裁は持続しており、交渉次第では強材料に転じる可能性もあるとの見方もあります。
トランプ大統領の高関税政策が経済を混乱に陥れるとの懸念がある中、OPECプラスは、5月に続き6月も増産継続で合意している事などが下落要因となっております。また政府からは、ガソリン・軽油10円、灯油・重油5円の新たな補助金事業が発表されており、価格が下落する可能性が出ております。5月22より段階的にスタート(ガソリン・軽油は5円から段階的)し上記価格が補助上限価格となっております。
*動向に関する重要なお知らせ*
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