原油価格
WTI原油は約63ドル/バレル、北海ブレント原油は約66ドル/バレルで推移しております。
原油相場
原油相場は、OPECプラスの有志8ヵ国は5月31日に会合を開き、7月に41万1000万バレル/日を増産すると決めました。4月より220万バレル/日の自主減産を段階的に緩和しており、増産幅を5、6月に続いて当初の計画の3カ月分に拡大しております。8月の生産量は7月6日の会合で決定する予定です。一方、OPECプラスは5月28日の閣僚級会合で、現行の協調減産を2026年12月末まで続ける事を再確認しており、原油相場はやや軟化している状況となっております。
5月28日~6月3日のTTSレート平均で76銭の円安ドル高の145円9銭となりました。米国の通商政策や経済の先行きを巡って、警戒感の強弱により円売りドル買い、円買いドル売りの動きへと繋がっております。
燃料油価格激変緩和措置から切り替わる燃料油価格定額引き下げ措置が22日から始まりました。今週の補助額(6月5日~11日)はガソリン・軽油は前週より1円プラスされ9円/L以上、灯油・重油は上限の5円/Lに達している状況となっております。
今後の動向予想
直近の原油価格動向として、米国のガソリン在庫が市場予想に反して増えた事や、サウジアラビアがアジアの顧客向けの7月原油販売価格を4年ぶりの低さに迫る水準まで引き下げた事が弱材料視されております。しかしながら、イランの核開発を巡って米国との交渉が難航している事での地政学リスクの高まりが相場を支えている状況です。
トランプ大統領の高関税政策が経済を混乱に陥れるとの懸念がある中、OPECプラスは、7月も増産継続を発表しております。また政府による新たな燃料油補助制度が5月22日より始まりましたが、来週にはガソリン・軽油も10円に達する事が発表されており、既に灯油・重油も5円に達しており、ガソリン・軽油は次々週以降、灯油・重油は今週より原油価格の上下が直接価格に反映する見込みとなっております。
*動向に関する重要なお知らせ*
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