原油価格
WTI原油は約67ドル/バレル、北海ブレント原油は約70ドル/バレルで推移しております。
原油相場
原油相場は、2日にイランは国際原子力機関(IAEA)との協力を一時停止する法律を施行したと伝わった事で、IAEAによる査察や監視が制限され、核開発の状況把握が困難になる恐れがあります。一方では、5日にサウジアラビアやロシアなどの自主減産縮小を進めるOPECプラス有志8カ国が会合を開き、8月に生産量を54万8000バレル/日拡大する事を決めております。
中東の地政学リスクや米国の貿易交渉の進展などが買いに繋がり、為替相場は円高ドル安が進みましたが、原油相場は持ち直しております。
為替相場は、7月2日~8日のTTSレート平均で10銭の円高ドル安の145円49銭となりました。米国の政策金利引き下げ観測が高まった場面で円が買われドルが売られました。
政府の燃料油補助金を拡充する予防的な激変緩和措置が26日から始まり、前週より原油価格は持ち直しましたが、次週も燃料油価格定額引き下げ措置の補助金(ガソリン・軽油10円、灯油・重油5円)のみとなっております。
今後の動向予想
米トランプ大統領が、新たに8か国への追加関税を8月1日から適用するとSNSで表明した内容が、ブラジルへの50%の追加関税などサプライズを含む内容であった為、貿易戦争の再燃が懸念されるなど、10日のアジア時間午前の原油相場は小幅に反落しました。
一方では、9日に発表された米エネルギー情報局(EIA)による石油在庫統計では、ガソリンが266万バレルあまり減少するなど、需給の引き締まりが意識されております。アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ石油大臣の、世界の石油在庫は十分に積み上げられていないという主旨の産油国側からの強気な発言も、市場からは支援材料と受け取られ、相場は堅調な原油需給に下支えされている状況となっております。
政府による新たな燃料油補助制度が7月10日から7月16日までの間はガソリン・軽油は10.0円、灯油・重油も5.0円の燃料油価格定額引き下げ措置の補助金のみとなっておりますが、円高は進みましたが原油価格の持ち直しで燃料油価格は若干の値上げの発表となっております。
*動向に関する重要なお知らせ*
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