原油価格
WTI原油は約67ドル/バレル、北海ブレント原油は約69ドル/バレルで推移しております。
原油相場
原油相場は、国際エネルギー機関(IEA)は7月の石油市場月報で、北半球の夏の旅行や発電向けの需要の高まりが需要を引き締めていると分析しております。サウジアラビアやロシアなどOPECプラスの有志8カ国が自主減産縮小を加速すると決めた事について、ファンダメンタルズが引き締まっている状況では市場を大きく動かさなかったなどとしました。また、イエメンの新イラン武装組織フーシ派が紅海で船舶への攻撃を、およそ半年ぶりに再開したとも報じられております。
季節要因の需要増加や中東の地政学リスクなどが買いを支え、為替相場は円安ドル高に振れた事で2週連続の上昇となっております。
為替相場は、7月9日~15日のTTSレート平均で2円34銭の円高ドル安の147円83銭となり、4月上旬以来、およそ3カ月ぶりの円安ドル高水準を付けております。
政府の燃料油補助金を拡充する予防的な激変緩和措置が今週は適用されておりませんでしたが、次週は燃料油価格定額引き下げ措置の補助金(ガソリン・軽油10円、灯油・重油5円)に加え、予防的な激変緩和措置の補助金が3週ぶりに適用されました。
今後の動向予想
14日に米国のトランプ大統領は、ロシアが50日以内にウクライナとの停戦に合意しなければ、ロシア産原油の購入国に100%の追加関税を科す方針を発表しました。また、米国と英独仏の4カ国は、イランとの核開発問題を巡る交渉の合意期限を8月末に設定した為、合意が実現しない場合、イランに対する制裁は強化される公算が大きい状況となっております。市場関係者の多くは、直近ではロシアやイランへの制裁が市場に与える影響を見極めたい様子となっております。
政府による新たな燃料油補助制度が7月17日から7月23日までの間はガソリン・軽油は10.0円、灯油・重油は5.0円の燃料油価格定額引き下げ措置の補助金に加え、ガソリン・軽油は1.3円、灯油・重油は0.6円の予防的な激変緩和措置の補助金が適用されておりますが、地政学リスクや為替相場が円安ドル高に振れた事で2週連続の上昇となっております。
*動向に関する重要なお知らせ*
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