原油価格
WTI原油は約64ドル/バレル、北海ブレント原油は約68ドル/バレルで推移しております。
原油相場
原油相場は、17日に米エネルギー情報局(EIA)が公表した在庫統計で中間留分の在庫の増加が嫌気され、石油需要の弱さを意識した売りが続いている状況となっております。目先の原油相場の見通しについては、需要鈍化が懸念される一方で米国が利下げに踏み切った事で株価が上昇するなど市場心理が強気になっており、強弱材料が綱引きしている状況となっております。
依然としてロシアや中東の地政学リスクの高まりなどが上昇要因となる一方で、主要産油国の増産方針や米国の石油在庫の増加などが上値を抑えており、為替相場の円高ドル安が円建て価格を押し下げて4週ぶりの反落となりました。
為替相場は、9月10日~16日のTTSレート平均で70銭円高ドル安の148円48銭となりました。市場ではFRBが政策金利を0.25%引き下げるとの見方が優勢となり円買いドル売りを支えました。
政府の燃料油補助金は、燃料油価格定額引き下げ措置の補助金(ガソリン・軽油10円、灯油・重油5円)のみの適用に移行した事で、補助金額は週ごとの増減がなくなっております。
今後の動向予想
アジア時間19日午前の原油相場は軟調に推移しています。16~17日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の0.25%引き下げを決定しました。米国株価の上昇がみられた一方で、利下げを決定した事で米国経済への不透明感は拭えていない事が、原油相場に下方圧力を加えているとの見方があります。しかしながら、ウクライナがロシアの製油所を攻撃しており、ロシア産原油への供給懸念が出ています。ウクライナは以前、日量30万バレルの生産能力を有するロシアのボルゴグラード製油所を攻撃し、火災が発生していました。その後もウクライナによるロシアの製油所やパイプラインへの攻撃が続くとの見方が相場の下値を支えているとの見方もあります。日本時間午後10時には米中の首脳会談の実施が予想されている事や、19日に欧州連合(EU)が新たな対ロシア制裁を発表するとの見方があり、市場は様子見姿勢も根強い状況となっております。
政府による燃料油補助制度は、ガソリン・軽油は10.0円、灯油・重油は5.0円の燃料油価格定額引き下げ措置の補助金のみとなっております。
*動向に関する重要なお知らせ*
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