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おしらせ
2021/11/26

11月は、原油価格が月初から月末に向けて少し下降した1か月となりました。

原油は高止まりしている。米国・中国・英国・日本などは、サウジアラビアなど
高すぎる原油価格を抑えるため増産を要請するも11月4日の石油輸出機構(OPEC)
とロシアなど非加盟国の主要産油国でつくるOPECプラスの閣僚会議は、協調減産を
毎月日量40万バレルずつ縮小する従来方針を12月も維持すると確認した。

バイデン米大統領が各国に石油備蓄放出を呼びかけたことによる各国の備蓄放出
観測や需給緩和の観測と欧州の感染拡大による需要減が警戒され21日には
WTI先物の期近物は一時75ドル台/バレルと約1カ月半ぶりの安値を付けた。

しかし、23日バイデン米政権は石油の戦略備蓄を英国・日本・中国などと共同で
放出すると発表したが、足元の需給逼迫を解消するには放出規模が不十分との
見方が多くWTIはむしろ上昇し23日終値は78.50ドル/バレルと上昇した。                                    

一方為替市場はバイデン米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長
の再任を決めたのを機に市場で利上げ前倒しの観測が強まっている。米長期
金利に上昇圧力がかかり円相場は一時4年8カ月ぶりに1ドル=115円台に下落した。

足元では欧州・韓国などで新型コロナウ感染が再拡大し需要回復が鈍るとの懸念
から今後弱含みになるか。一方で米国などの備蓄放出を受けてOPECプラスが増産
ペースを遅らせる可能性もあり原油相場は依然不透明です。

欧州やアジアで天然ガスの価格が高騰し、割安になった原油を代替的に使う動き
も広がっていることと北半球が冬場を迎え、足元の需給逼迫感は依然強いこと
から原油価格は上下しながら堅調な推移をすると思われます。

石油元売の価格改定発表が前週原油コスト比で下がったため11月25日から
12月1日までは前週比1.00円/Lの値下げとなりました。12月1日からも依然
高値水準で推移されると思われます。

 

 
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